むし歯予防

【最先端の予防医学】歯を磨くな!キーリスク部位を磨け!とは?効率の良い虫歯・歯周病予防

皆さんこんにちは

歯科医師の大原です

今日は虫歯・歯周病でお悩みの方は必見!

ちゃんと歯磨きをやっているのに虫歯・歯周病になってしまう…

気にしすぎて10分以上歯磨きをしている…

そんなあなたに朗報です

実は多くの人ががやってる歯磨きの80%は磨かなくていい部分を磨いています

この記事を見れば、正しく磨くべき部分を知ることができ、

効率的に虫歯・歯周病を予防していけます

それでは本題へいってみましょう👍

3日間歯を磨かない実験でわかったこと

以前にモンダミンの効果を知るために

3日間歯を磨かないでお水でゆすぐだけにした場合と

3日間歯を磨かないでモンダミンでゆすぐだけにした場合

を比べたことがあります

👆の画像です。

実は磨かないでお水でゆすぐだけでも

全然プラーク(細菌の塊)がついていない部分があります

もっと全面につくかと思われたんですがそうではないんです

それは何故か・・・?

実はこれも論文で紹介されてるんです

キーリスク部位とは?

Axellson先生が30年間行った臨床研究の論文では

患者さんに虫歯・歯周病の原因を説明し、

現在の状態を把握してもらい

そしてキーリスク部位の磨き方指導を行いました

その研究ではなんと30年間で歯を失った本数が

平均0.67本!(通常は10本近く失います)

これは驚くべき結果です

しかも虫歯・歯周病で失った数は少なく

ほとんどが歯が折れてしまったことが原因でした

さて皆さんも気になっているキーリスク部位ですが

  • 歯と歯の間(隣接面)
  • 歯グキ付近(歯頚部)
  • 咬合面の溝(小窩裂溝)

です

何故ここに残るかというと

ここはだからです

他の部分は舌や頬の粘膜が当たるため、

プラークが自動的に掃除されます

ですが、溝の部分には舌も粘膜も当たりません

むしろ舌と粘膜によってプラークが溝の方に寄せられてくることも考えられます

お部屋のホコリも同じですね

人が動いてる場所にはホコリが溜まりませんが

隅っこの溝の部分にはたくさんのホコリが溜まってます

だから毎日の掃除も溝を的確にやることで効率化できます

むしろ全然溜まってない部分を磨いても意味がありません!

Axellson先生は

「キーリスク部位以外を熱心に磨くことは、砂漠に傘を持っていくようなものだ」

と例えてますね

まさにその通りということが僕自身が3日間磨かなかったことでわかりました

これでコンプリート!虫歯・歯周病の病因・キーリスク部位

さて、今までの投稿をご覧になっているみなさんは

・虫歯の病因(過去記事はコチラ

・歯周病の病因(過去記事はコチラ

・キーリスク部位

この3つを理解したことになります

これを理解した上で歯磨きをしている人は、

理解していない人と比べて差が出るのは間違い無いでしょう

Axellson先生の論文通りやれば30年で1本失うかどうかです!

あとは歯科医院へ行って

キーリスク部位の磨きが実践できているか定期的にチェックしてもらいましょう!

ではまた!

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