むし歯予防

完全保存版!マウスウォッシュの成分の違い・効能を理論・論文ベースでイラスト解説!Dr.大原の一番のおすすめは?

みなさんこんにちは!歯科医師の大原です

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僕の近況なのですが、実は10/10から2週間ほど大分県の国東市の栗林歯科医院の方に勤務しております

浦安との患者さんの違いを肌で感じているところで、

国東はまだまだ予防が浸透しておらず

虫歯・歯周病の方が本当に多いです。歯を失った数も大変多いです。。

浦安は入れ歯の患者さんは月に数人ですが、国東では午前中だけで5-6人といった日もあります

こういった地域でもこれから予防を広めていきたいですね

さて、前回の「洗口液と液体ハミガキの違い」の記事は読んでいただいたでしょうか?

今日は「マウスウォッシュ総集編」です

結局どれがいいの!という声にお答えして

論文・理論ベースで大原のおすすめを伝えていきたいと思います!

 <マウスウォッシュの成分は2種類に分けられる>

イオン性:バイオフィルム・菌の表面に付着して菌の細胞膜を破壊したり、菌が新たに付着しにくくします

非イオン性:バイオフィルム内に浸透して菌を殺菌します

 <使い方に注意>

イオン性:表面に付着して作用するので水でゆすげばゆすぐほど効果が減る

非イオン性:浸透して殺菌するので水でゆすいでも効果が減りにくい

 <エッセンシャルオイル:リステリンなど>

非イオン性タイプ

1日2回30秒で20%歯肉炎の改善がみられます

使用後に水でゆすいでも効果が減りにくいので

フロス→リステリン→歯磨き+フッ素歯磨剤

といった使い方でもリステリンの効果が減りにくいです!

 <グルコン酸クロルヘキシジン:コンクールFなど>

イオン性タイプ

0.2%や0.12%の濃度で使用した場合は歯肉炎の発症をほとんど防ぐことができます

また、長期間口の中に残ることから

海外ではゴールドスタンダード(最も標準的で有効な治療)とされています

味が悪く、歯石沈着、味覚障害などが起こるため高濃度は毎日の長期使用に向いていません

日本での使用濃度は1/100以下の濃度になるので効果が減弱してしまいますが、毎日は使用しやすいと思います

歯磨き粉のラウリル硫酸ナトリウムで中和されてしまうので注意です

 <CPC:モンダミンなど>

イオン性タイプ

多くの製品に入っています

0.07%の高濃度ではリステリンと同程度の効果が得られたという論文もあります

日本では0.05%が最大濃度です

味のクセが少ない製品が多いのが特徴です

 <結論>

日本ではリステリンの毎日使用がおすすめです!

海外のはリステリンに225ppmのフッ素入りのもあるようなので海外旅行の際は要チェックですね

僕ならすぐに買います。笑

モンダミンのハビットプロもおすすめです!

特に外科処置後などプラークが付着しにくくなります

味もリステリンよりマイルドです!

クロルヘキシジンはコンクールFを原液で使っていただくとわかるのですが、

味がきついです。(個人の感想)

日本の適正濃度だとどれくらいの効果があるのか論文があれば知りたいところですね。

以上です

質問・感想などぜひコメントください!ではまた!

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