歯周病予防

【歯周病論文解説】歯周病の検査はチクチク痛いけど、重要?イラスト解説

みなさんこんにちは!歯科医師の大原です

8/1-8/4は夏休みで広島に帰ってきました!

とはいえ、昼はずっと快活クラブで勉強😆笑

夜は毎日、友達や後輩と会ってワイワイしてリフレッシュしました!

最近とても幸せですね!

もちろんもっと上手くなりたいとかそういう欲は尽きないですが

成長を感じるというのが大事なんでしょうか

飲みながら悩みを聞いたり、現状を聞いたりして

後輩や同期が頑張っている姿をみて

またこれからも頑張ろうと思った次第です!

さて、今日は歯周病の検査の重要性について解説します

・チクチク痛い

・血の味がして気持ち悪い

そういった不評な検査ですが、なぜこの検査をするのか

そして検査値は何を見たらいいのか?

ここを解説して、皆さんの歯周病への理解を深めれたらと思います

もくじ

歯周病検査は歯グキに刺してるわけではない

針のようなもので刺してるんだから

痛いし、血が出るのは当然でしょ?

そんな感じで患者さんから

クレームを受けたことがある歯科衛生士さんの数は

サモアの人口を超えているかと思いますが。笑

実は検査で用いるプローブというのは

・先が尖ってない器具で

・25gくらいの力で触ってるだけ

なんです

しかし、痛い・出血があるというのは

要はそこが炎症(傷)になっているからです

もちろん衛生士さんが

力を入れすぎてしまっている可能性もあります!

ただ、必要な検査ですので少し我慢していただく必要があるんです



検査で出血がない部分は安全!

では多少痛い思いをしてでた検査結果を

どう見るかというと

まず、出血がないことは歯周病が進行しないことを示します

Langらの研究では

メインテナンスの際に出血をチェックし

出血の頻度によって部位をグループを分け

グループ毎の歯周病の進行の割合を調べました

すると、出血の頻度が高ければ高いほど

歯周病の進行が多く見られました

しかし出血があっても、必ず歯周病が進行するわけではありません

2年間では全部の検査で出血した部位でも70%が進行しませんでした

ですが、出血がない部位と比べると

20倍もリスクが高いことがわかります

メインテナンスがとても大事

先ほどのLangの研究では

55名の重度歯周病にかかった経験のある患者に

3-5ヶ月のメインテナンスを行なっています

すると、重度歯周病の患者だったにもかかわらず

歯周病の進行はわずかでした

ポケット値5mm以上は赤信号

歯周病の検査では出血の他に

歯周ポケットの深さをみます

どういう時に深くなるかというと

歯グキのなかで破壊が起きている時です

ポケット値は歯グキの「抵抗値」を示す

と言われています

深く入るところは、歯グキの抵抗性が弱くなっており

歯周病菌が多数繁殖しています

5mm以上または

出血がある4mm以上の部位は

歯周病の進行リスクが高い

とされています



まとめ

プロービング検査が歯周病のリスクを知るための検査

だということはおわかりいただけたでしょうか?

今現在のところ、この検査方法が

簡便で、最も優れた検査方法と言われているので

どの歯科医院でも行われています

術者の上手い下手による痛みもあるかもしれませんが

痛みがある箇所は炎症が起こっている可能性もあります

まずはしっかりと現状把握をしましょう!

そして、出血が多い人は治療を受けて

出血を減らしていきましょう!

以上です!

質問などありましたらコメントをいただけると嬉しいです😊

ではまた!

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