みなさんこんにちは!歯科医師の大原です
8/1-8/4は夏休みで広島に帰ってきました!
とはいえ、昼はずっと快活クラブで勉強😆笑
夜は毎日、友達や後輩と会ってワイワイしてリフレッシュしました!
最近とても幸せですね!
もちろんもっと上手くなりたいとかそういう欲は尽きないですが
成長を感じるというのが大事なんでしょうか
飲みながら悩みを聞いたり、現状を聞いたりして
後輩や同期が頑張っている姿をみて
またこれからも頑張ろうと思った次第です!
さて、今日は歯周病の検査の重要性について解説します
・チクチク痛い
・血の味がして気持ち悪い
そういった不評な検査ですが、なぜこの検査をするのか
そして検査値は何を見たらいいのか?
ここを解説して、皆さんの歯周病への理解を深めれたらと思います
もくじ
歯周病検査は歯グキに刺してるわけではない
針のようなもので刺してるんだから
痛いし、血が出るのは当然でしょ?
そんな感じで患者さんから
クレームを受けたことがある歯科衛生士さんの数は
サモアの人口を超えているかと思いますが。笑
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/f1915f7b48ce5ce6c13d8b01c39cd24d.png)
実は検査で用いるプローブというのは
・先が尖ってない器具で
・25gくらいの力で触ってるだけ
なんです
しかし、痛い・出血があるというのは
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/7946b7aba0372ceddffe17a874c90f32.jpg)
要はそこが炎症(傷)になっているからです
もちろん衛生士さんが
力を入れすぎてしまっている可能性もあります!
ただ、必要な検査ですので少し我慢していただく必要があるんです
検査で出血がない部分は安全!
では多少痛い思いをしてでた検査結果を
どう見るかというと
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/7cecde9e873d136296e0ccb8dbd059cd.png)
まず、出血がないことは歯周病が進行しないことを示します
Langらの研究では
メインテナンスの際に出血をチェックし
出血の頻度によって部位をグループを分け
グループ毎の歯周病の進行の割合を調べました
すると、出血の頻度が高ければ高いほど
歯周病の進行が多く見られました
しかし出血があっても、必ず歯周病が進行するわけではありません
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/08abfbdbcdeb550db15f63eb9f3611c7.jpeg)
2年間では全部の検査で出血した部位でも70%が進行しませんでした
ですが、出血がない部位と比べると
20倍もリスクが高いことがわかります
メインテナンスがとても大事
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/fc48d7cc7b8f94f43b531cc0fd5495fa.jpeg)
先ほどのLangの研究では
55名の重度歯周病にかかった経験のある患者に
3-5ヶ月のメインテナンスを行なっています
すると、重度歯周病の患者だったにもかかわらず
歯周病の進行はわずかでした
ポケット値5mm以上は赤信号
歯周病の検査では出血の他に
歯周ポケットの深さをみます
どういう時に深くなるかというと
歯グキのなかで破壊が起きている時です
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/ff908c6c0e806b28b6f3b846a50a15ad.jpg)
ポケット値は歯グキの「抵抗値」を示す
と言われています
深く入るところは、歯グキの抵抗性が弱くなっており
歯周病菌が多数繁殖しています
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/04789d0a9d771592b08eeaec50abee5d.jpeg)
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/8382c62d7f49c316d2c015e2a899decb.jpeg)
5mm以上または
出血がある4mm以上の部位は
歯周病の進行リスクが高い
とされています
まとめ
プロービング検査が歯周病のリスクを知るための検査
だということはおわかりいただけたでしょうか?
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/d9883343e8a75cc48451648ab612c7ea.jpeg)
今現在のところ、この検査方法が
簡便で、最も優れた検査方法と言われているので
どの歯科医院でも行われています
術者の上手い下手による痛みもあるかもしれませんが
痛みがある箇所は炎症が起こっている可能性もあります
まずはしっかりと現状把握をしましょう!
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2022/08/44afb5d09afa59e98de7b16b0b02facb.jpeg)
そして、出血が多い人は治療を受けて
出血を減らしていきましょう!
以上です!
質問などありましたらコメントをいただけると嬉しいです😊
ではまた!
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