朝礼小噺

スライドに一度も触らなかった。AIには「喋って直す」時代

朝礼メモ

スライドに一度も触らなかった。AIには「喋って直す」時代

1か月かけていた講演スライドが、ほぼ1日で完成しました。しかも手では一度も触っていません。AIとのスライドづくりで変えた「順番」について、朝礼で話しました。

おはようございます。今日は朝礼で話した、スライドづくりの変化について残しておきます。

スライドが並んだノートパソコンを見て驚くスタッフと、コーヒーを手にくつろぐ歯科医師

1か月かけていたスライドが、ほぼ1日で

先日、歯科の先生向けの動画撮影に呼んでいただき、セキュリティのことや、AIを使ってどう勉強しているかをお話ししてきました。企画が決まったのは撮影のちょうど1週間前です。

以前の僕なら、講演用のスライドは1か月ぐらいかけて、念入りに作っていました。ところが今回は、打ち合わせの内容をAI(Claude Code)に渡して、自分の知見と合わせてスライドを作ってもらったところ、ほぼ1日で仕上がりました。しかも完成までのあいだ、僕はスライドに一度も手で触っていません。最後は送るだけ。「本当にそういう時代になってしまったな」と、しみじみ感じました。

モニターのスライドを指しながら、口で直し方を伝える歯科医師と、聞き入るスタッフたち

1枚ずつ作らせるのではなく、まず全部作ってもらう

コツは順番にあります。たぶん多くの人は、少し前の僕と同じやり方をしていると思います。1枚ずつ「このスライドのタイトルはこれ、言いたいことはこれ」と入れて、合う画像やグラフだけをAIに作らせる、というやり方です。

まず全体を一気に作ってもらい、喋りにくいところを口で伝えて直してもらう。

AIが最初に作るスライドは、正直なところ喋りにくいのです。そこで「1枚目はこう変えてほしい」「2枚目はこんな感じに」「3枚目は……」と、全部のスライドについて口で伝えます。直ってくると喋りやすくなるのですが、まだ違うところがあるので、またそれを喋る。その繰り返しです。

僕のスライドは背景が少し特徴のある色で、左上に見出しを付けるのが定番なのですが、そうした自分の型もちゃんと合わせてくれました。

ホワイトボードの図を示しながら説明する歯科医師と、ひらめいた表情のスタッフ

知っているかどうかで、大きな差がつく

やっていることは、「ここではこれを喋りたいから、こういうスライドにしてほしい」とひたすら話すことだけです。自分で手を動かして作り込む時間が、そのまま「何を伝えたいか」を考える時間に変わりました。

ポイントこのやり方を知っているかどうかだけで、かかる時間がまったく違ってきます。スライドに限らず、AIには細かい部品を作らせるより、まず全体を任せて、自分の言葉で直していく。そのほうが、ずっと自分らしいものに近づくと感じています。
スライドは、触らずに喋って直す。

次に資料を作るときは、ぜひ一度試してみてください。撮影でお話ししたセキュリティの話は、またあらためて書きたいと思います。

今日も一日、よろしくお願いします。