相手は宇宙人だと思う——分かり合えない前提から始める人間関係
「きっと分かってくれるはず」をいったん手放すと、職場も家庭も少し軽くなる。朝礼で話した、本からの気づきです。

「きっと分かってくれるはず」が、すれ違いの入口
『察しない男 説明しない女』という本を読み始めました。昔読んだ『話を聞かない男、地図が読めない女』と近いテーマですが、冒頭にこう書いてあります。男と女は、異星人と同じくらい考え方が違う、と。
面白いのはその先で、「相手は宇宙人だと思いなさい」と説くところです。私たちはつい、同じ人間の形をしているのだから、きっと分かり合えるはずだと考えてしまう。そして、きっと相手も分かってくれるはずだという前提のまま、自分の考え方を押し付けてしまう。すれ違いの入口はいつもここにあります。

男性脳・女性脳は、レッテルではなく「地図」
本の中では男性脳・女性脳という2つのカテゴリーで語られますが、誰もが必ずどちらかに分類されるわけではありません。私は政治の右か左かと同じだと捉えています。どちらに寄っているかを理解しておくと、反対側にいる人のことも少し理解しやすくなる。全体を見渡して、自分の中でバランスを取ることが大事なのだと思います。
たとえば、察するのが苦手な人に対して「なぜやってくれないんだろう」と不機嫌になるより、説明してしまったほうが早い。説明してくれたらやるよ、という人は案外多いものです。逆に「それ大丈夫?」と細やかに声をかけられる人は、周りを気にしすぎて自分のやりたいことを犠牲にしていたりもする。どちらが正解ということはなく、うまくバランスを取れる人が信頼される、ということなのでしょう。

自分がどこにいるかを、俯瞰して知る
私自身は、思っていることをそのまま言ってしまうタイプです。親しくなった相手ほど気を使わずバンバン言ってしまう。気を使ってこれは言わないでおこう、というのが、親しい仲ではほとんどありません。
こういう本を読む価値は、一度自分を俯瞰して眺められることにあります。自分がいまどの位置にいるのか。そこから少し反対側に寄せていくのか、あるいは無理に寄せず、周りの力を借りて補ってもらうのか。職場でも、家庭でも同じことが言えます。

認知が変われば、行動が変わる
気づきを得ると、人は変われます。順番は、認知、行動計画、実行。この最初の認知がいちばん重要だと思っています。行動を変えようとしても、そもそもの物の見方が歪んでいたら、計画も実行もずれていきます。
認知 → 行動計画 → 実行。変えるべきはいちばん手前の「ものの見方」から。
だからこそ定期的に本を読んで、自分の認知が歪んでいかないように点検していきたいと思っています。


