朝礼小噺

AIが「勝手に」働き始めた——淘汰されない側に立つために

朝礼小噺

AIが「勝手に」働き始めた——淘汰されない側に立つために

AIは「頼んで返してもらう道具」から「自分で働いてくれる存在」へ。その時代に、淘汰されないために何が必要かを考えました。

画面の中のAI社長とその下に並ぶチームを見て驚くスタッフ

AIに「組織」を任せてみた

今、私が直接やりとりする”社長役”のAIを作っています。私がオーナーで、社長に「これをやってほしい」と伝えると、リサーチ・PR・アプリ開発といった部門に振り分けて動いてくれる。リサーチ部門が「自分一人だと処理できる量に限界があるので、分身をもう一体作ります」と言ってきたときは、本当に人間の組織とやりとりしているようでした。

おもしろいのは、こちらが役割と名前を与えるだけで、どんどん賢い”メンバー”が増えていくこと。次は何を任せようかと、考えるのが楽しくなってきます。

コーヒー片手にくつろぐスタッフの横で、AIが自動でブログ投稿を完了させている

お願いしなくても、AIが働く時代

最初に任せたのは、論文を1本渡したら「目的・方法・結果・結論」の順に日本語で整理し、図まで作り直してもらう作業でした。これが一発でできた。さらに「SNS用の画像も作れる?」と聞くと、1枚あたり数十円のコストを提示したうえで、修正ゼロで仕上げてくれる。5枚まとめてでも一気にやってくれます。

極めつけは、決まったフォルダに置いた資料から1日1件を自動でピックアップし、ブログに予約投稿するところまで任せられたこと。しかも、処理済みのものはタイトルの先頭に印をつけて、重複しないように管理までしてくれる。

自分でやれば、論文1本を読んで記事にして画像を作って投稿するだけで丸一日かかる作業です。それを「お願いすらしなくても」毎日こなしてくれる。これまでのAIは「頼んだことを返してくれる道具」でしたが、今は「ゴールを一度共有すれば、自分で働いてくれる存在」に変わってきました。

待っていれば、AIが勝手に働いてくれる。脳の容量を、別のことに使えるようになる。
分かれ道で「使う側に回ろう」と仲間に呼びかける歯科医院のスタッフたち

淘汰される人、残る人

ここで考えたいのが、「では仕事を失うのはどんな人か」です。歴史を振り返ると、産業革命でのこぎりの力仕事が電動工具に置き換わったように、新しい技術が出ると一部の仕事は必ず形を変えます。

一方で、なくならなかった仕事もあります。会計ソフトが出ても会計士が「承認」の役割で残り、AIが画像を読めるようになっても、技師が「この判断は正しい」と確認する役割に変わった。つまり、資格という法律の裏づけがある仕事は、技術に置き換えられても役割が残りやすい。逆に、技術だけで成り立っていた仕事は、その技術が誰でも使えるものになった瞬間に淘汰されやすい、ということです。

ポイント

自分の「手に職」を持つこと。そして同じくらい、AIを「使われる側」ではなく「使う側」に回ること。淘汰されるか、使いこなすか——その分かれ道に、今いるのだと思います。

自分の強みを持ちつつ、AIを味方につけて、使う側に回っていく。
今日も一日、よろしくお願いします。