むし歯予防

【予防歯科】日本の歯科治療の歴史とその移り変わりをイラストで解説①

みなさんご無沙汰しております

歯科医師の大原です

最近はとても忙しくて

毎週のようにセミナーやら勉強会やら

オンラインサロンやらで

歯科知識にまみれております。笑

セミナーに行くと結構いろんな人から

Instagram見て勉強してます!とか

オンラインサロン入ってる人と出会ったりで

発信の影響力を感じる今日この頃です〜



さて、今日からは新しく「歯科治療について」

解説をしていこうかと思います

歯科治療がどういうものか

どういう意図でやるのかという基本的なところを

実は歯科医療者もわからずにやっていたりするので

なぜ?をベースに解説していきたいと思います

第一弾は「歯科治療の限界と予防歯科」です

ではいってまいりましょう



もくじ

昔ながらの歯科治療

かつて、歯を削る機械のない時代まで遡ると

虫歯になると、鎮痛薬を詰めるか

祈祷して我慢するか、無理矢理抜くか

しかなかったのですが、歯を削る機械や

詰め物の材料が進歩していくうちに

「歯を抜く」→「削って詰める」が主流になってきました

しかしながら、虫歯になった原因はなんでしょう?

結核の原因は、結核菌なので結核菌を取り除けば治ります

虫歯菌は口の中に常にいます、取り除くことは不可能です

ですが、虫歯になる人、ならない人がいます

そこの違い(生活習慣)に答えがあるのですが

「削って詰めたら虫歯は治った」と

患者も歯医者も思ってしまいがちです

そして国の保険制度もそのようにできていました



削って詰めた方がお金になる

どんなに時間をかけて生活習慣を指導したとしても

衛生実地指導料80点は月に1回の算定のみです

歯医者がいくら伝えても点数はありません

そして患者も早く治療してくれと求めている中

待合室は虫歯治療を待つ患者で溢れかえり

短い時間指導するのは困難で

だからまた患者は虫歯になり

そしてその治療をすることで

歯医者は生計を立てていました



歯磨きは虫歯の数を減らせない

以前からお伝えしているように

歯磨きだけで虫歯は防げません

虫歯は「脱灰と再石灰化のアンバランス」が原因です

なのに歯医者さんは

食生活やフッ素の細かい指導をする時間がないので

「虫歯菌が原因なので歯磨きを頑張りましょう」

としか指導しません

それが正解と思っている歯科医師も多かったでしょう

患者さんもそう教わってきた親たちから

子供の頃から教わり虫歯の原因は

歯磨きがうまくできてなかったからだと

思い込んでしまっています

僕も歯医者になるまでは親から言われた通り

歯磨きができていない事が原因だと思っていました

日本人の歯を失う数は多かった、そしてまだ多い

こうした経緯で日本人の歯を失う数はとても多く

予防先進国のスウェーデンと比べると倍以上でした

現在では定期的に歯医者に行く人も増え、

かなり改善してきていますがまだまだ多く

それは虫歯・歯周病に対する正しい知識が

広まっていないことが原因とも考えられます

ここから先は次回に続きます

次回もお楽しみに!

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