むし歯予防

【歯のメインテナンス】定期検診行ってるのに虫歯になった!なぜ?論文ベースで解説!

3ヶ月に1度定期検診に行っているのに虫歯になってしまった

定期検診に行った方がいいと言われているが、痛くもないのに定期検診に行く必要があるのか?

そんな疑問を、歯科医師で論文解説を得意としてる僕がお答えします!

この記事を読めば

  • 定期検診してても虫歯になる理由
  • 定期検診の目的
  • 定期検診で虫歯を予防できるのか
  • 定期検診で歯周病を予防できるのか
  • 定期検診の効果

が分かり、定期検診に行く理由が明確になります!

それでは本文に移っていきましょう!

定期検診でも虫歯になる理由は:虫歯が生活習慣病だから

虫歯は生活習慣病です

例えば、あなたが人間ドックに半年に1回行っているとして、

高血圧です。と診断された場合

それをお医者さんのせいにしないと思います

それは高血圧が自分の習慣のせいでなることがわかってるからです

虫歯もそれと同じ生活習慣病です

なので、定期検診をしても虫歯になります

ではなぜ、それを歯医者さんのせいにしてしまうでしょうか?

それは歯科医療者側が

定期検診をすれば虫歯を防げますよ

そういったニュアンスで定期検診に来てくださいといってしまっている可能性

または、患者さんがそう勘違いしている可能性

が考えられます

ですが、それは間違いです!

定期検診が虫歯を防ぐという直接的な論文はありません

そもそも90日程度に1回、歯の表面の細菌をとるだけで

虫歯・歯周病を防げるわけがないんです

ではなぜ定期検診を推奨しているのでしょうか?

定期検診の目的は、早期発見・早期治療

歯の病気は他の病気よりも早期発見・早期治療が大事です

なぜなら、歯の病気は治療をしても元の構造に戻らないからです

歯を削って、代わりの材料を詰めるのが虫歯治療です

そうするとその材料の劣化が起きたり、

材料と自分の歯の隙間に虫歯ができやすかったりします

人工股関節とかと同じです。いつか寿命がきます

だから定期的な検診で詰め物の状態をチェックしたり

虫歯がないかどうかチェックしています

チェックしないと大きく進行してしまう可能性があります

歯周病は定期検診で予防できる?!

歯周病は虫歯と違って、出血の数を測ることで現在の状態の数値化ができます

なので、前よりも悪くなってきそうかどうかが判断しやすいので

それを指摘することで重症化予防ができると考えられます

もちろん、予防してもらうのは患者さん自身なことに

虫歯と変わりありません

実際に論文でも歯周病治療後にメインテナンスを行うと

歯を失う数を減らすことができるという論文も多くあり

悪い習慣を変える気付きを与えるきっかけになり、

重症化しにくくできているのだと思います

もちろん歯石を除去する、細菌数をリセットするという意味で

直接的にも歯周病予防効果は得られると思います👍

定期検診の効果:歯を失う数を激減させられる

定期検診自体に予防効果はあまりないとお伝えしましたが

定期検診に来るという習慣が

歯を失う習慣を変えるという効果から

間接的に歯を失う数を激減します

長崎大学の調査で、

定期検診に行ってた人と症状があるときにだけ歯医者に行ってた人の

残存歯数を比べた報告では圧倒的に定期検診に行ってた人の歯が多く残っています

そして、老後の後悔の1位は「歯の定期検診に行けばよかった」です

症状もないのに行くのはなかなか躊躇されるかも知れませんが

気軽にご来院いただけたらと思います

以上です!お役に立てたら何よりです!

ではまた!

大原の勤務先HP👇

https://www.kuribayashi-dc.com/

論文に基づいた大原のおすすめ口腔ケアグッズです👇