朝礼小噺

「いい役」を演じているうちに、それが自分になる

朝礼メモ

「いい役」を演じているうちに、それが自分になる

仕事とプライベートで人が変わるのは、悪いことではない。役を演じることと、その軸を自分で決めることについて。

おはようございます。今日は朝礼で話したことを残しておきます。「仕事とプライベートで性格が変わる人」について、最近見た動画をきっかけに考えたことです。

鏡の前で制服を整え、気持ちを切り替える受付スタッフ

仕事とプライベートで、人が変わってもいい

仕事とプライベートで性格が変わる人がいます。なぜそうなるのかを解説する動画を見たのですが、私はそれを悪いことだとは思っていません。むしろ、いいことではないかと思っています。

人が変わるのは、与えられた仕事に対して役割を演じているからです。たとえば「いい受付さん」を演じていて、プライベートではその役を降りて、自分らしく過ごす。それができる人は、きっと仕事ができる人だと思います。

背筋を伸ばして歩く歯科医師と、信頼のまなざしを向けるスタッフ

演じているうちに、役から離れられなくなる

「いい歯科医師」を演じられる人は、とても信頼されます。そして面白いのは、演じ続けていると、もうその役から逃れられなくなることです。怠惰な歯科医師には、なれなくなっていきます。

患者さんのことを思う歯科医師を演じていると、それが当たり前になって、そうではない自分のほうが嫌になってくる。ある意味、人格が二つあるような状態です。でも私は、二つあったほうが楽しいだろうなと思います。

仕事で演じている役割が褒められるのは、とても楽しいことです。プライベートはプライベートで、自分を認めてくれる人が周りにいればいい。私自身も、多少は演じていると思います。話し方や声のトーンは、たぶん仕事のときと少し違っています。

胸に手を当て、落ち着いた表情でほほえむ歯科助手

見返りを求めて演じると、疲れてしまう

いい人を演じることは、プライベートでも同じように働きます。周りの人に優しくすることを演じているうちに、それが当たり前になって、そうしないと気持ちが悪くなってくるのです。

ただ、よくないのは、見返りを求めていい人を演じることです。これは疲れます。夫婦の話でも「私はいい妻を演じていたのに」という言葉を聞くことがありますが、それは結局、相手に見返りを求めているやり方です。

「そうしないと自分が気持ち悪いから、そうする」。演じるかどうかは、自分で決める。

相手に軸を求めるのではなく、「自分がこうしたほうが楽しい」という気持ちで決める。そこが分かれ目だと思います。

「こういう人でありたい」を、自分で決めて演じる。

いい受付、いい歯科助手、いい歯科医師。「こういう人だったらいいな」と思える役を、自分の意思で演じていければ、人生はおのずと向上していくのではないかと思います。

今日も一日、よろしくお願いします。