歯周病予防

抗生物質は歯周病に効く?歯科で抗生物質が必要なのはどんな時?抗生物質の仕組みを知ればわかります!イラスト解説!

みなさんこんにちは!歯科医師の大原です

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大分から帰ってきまして、浦安での診療が再開しました!

毎日入れ歯の勉強して診療していたので、入れ歯に強くなって帰ってきました!

栗林歯科医院には総義歯の専門医の松丸先生もいらっしゃるのでこれからもどんどん入れ歯に詳しくなっていきたいと思います!

入れ歯にお悩みのご家族がいればぜひご紹介ください!

さて、今日はそんな入れ歯になりたくない大分の患者さんからの質問で

「細菌が原因なら抗生物質は効かんのかえ?」

という質問をいただきました!

抗生物質がどういうものかを知っていただければ答えがわかると思いますので今日はその解説をしていきます!

 <結論>

抗生物質は歯周病菌に大して効きません

 <細菌の活動性がポイント>

抗生物質は菌が栄養を取り込む際に

一緒に取り込まれることで作用します

活動性の高い細菌は活動するために栄養を多く取り込むため

抗生物質が多く取り込まれます

しかし細菌が休眠状態だと取り込まれることがなく、

抗生物質はいずれ肝臓や腎臓で分解されてしまいます

 <歯周病菌はほとんどが休眠状態>

歯垢(バイオフィルム)の外側は酸素を取り込んだり

外の栄養素を取り込んで活動性の高い歯周病菌がいます

しかしながら、バイオフィルムの内部は酸素が少なく

細菌のほとんどが休眠状態です

そのため、抗生物質を飲んでいる間は表層の細菌の活動を抑えることができますが

抗生剤を飲み終えた途端に内部で休んでいた細菌が

表層で活動を始めて元と変わらない状態になります

 <抗生物質は血液で運ばれる>

みなさんが口から飲んだ抗生物質はどのように菌まで作用するか

抗生物質は胃や腸で消化されて、血液に入ります

そして血液から各臓器に運ばれていき

そこで活性化している細菌に取り込まれます

歯ぐきの中に侵入してきているような菌は

活発な菌なので抗生物質を取り込んで死んでいきます

しかしながら、歯の表面は血液が通っていないため

抗生物質が届きにくいので作用しづらいです

 <歯周病で抗生物質を出されるのは?>

痛みがある時です!

痛みがある場合は細菌が活性化しています

親知らずの痛みなどは細菌が原因なので

抗生物質を飲んで一時的に治ります

根本的には細菌が繁殖しないように歯を磨くか、

歯ブラシが届かず磨けない親知らずを抜かないといけません!

また、海外では通常の歯周病治療では治りが悪い人に

歯周病治療(歯石取り・クリーニング)を一気に行って

抗生物質も使って細菌を激減させるという方法をとる事もあります

日本の健康保険で適応でないので日本で行われることは稀かと思います

 <抗生物質は長期投与できない>

長期投与すると腸内細菌叢も崩れてしまいます

また、肝臓・腎臓で分解されるので負担が大きくなります

耐性菌の問題もあり(無闇に使うと抗生剤が効かない菌が増える)

不必要な使用は控えるようになっています

最近は風邪で抗生物質を出してくれる医院も減ったと聞きます

 <やっぱりフロス・歯ブラシ>

結論、フロス・歯ブラシが最強です

汚れたお皿をキレイにするにはこすり取るのが一番です

洗剤をかけたり、エタノールをかけるだけじゃダメなのと同じです

しっかり磨いて定期検診でチェックしてもらってください!

いかがだったでしょうか?

何か質問がありましたらコメントしてくれると嬉しいです!

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ではまた!

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