ホワイトニング・セラミック

ホワイトニングって歯に悪い?歯が脆くなったりする?オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングの注意点など論文イラスト解説!

みなさんこんにちは!歯科医師の大原です

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歯医者が趣味みたいになって、出勤日の朝晩と休日に勉強したことをスライドにまとめていたら

スライドの枚数が5000枚くらいになっていて

若手の歯科医師・歯科衛生士向け

オンラインサロン作ろうかなと考えている今日この頃です

堅苦しいセミナーじゃなくて、分かりやすくて為になる

すぐ使えるって感じのお話を月2回くらいできる場が

自分が患者さんを見るようになりはじめた頃にあれば嬉しいよな〜と

そんな感じで企画中です

さて、今日はフォロワーさんから頂いたホワイトニングに関する質問

「ホワイトニングって歯に悪いんですか?歯が脆くなったりするって聞きました」

この質問に答えたいと思います

 <結論>

ホワイトニングは

・体にも安全です(過酸化水素=消毒液と同じです)

・歯は脆くなりません(歯の表面は96%が無機質で反応しません)

詳しく解説していきます

 

 <歯の表面構造がほんの少し変わる>

歯の表面はエナメル質という構造で

96%が無機質の柱状の構造で出来ています

残りの4%はそれらをつなぐ接着剤のような役割です

ホワイトニング剤が作用すると

表面の接着部分が少し無くなり

柱状の構造が、丸みを帯びた形になります

そうすると、光が乱反射するようになり

白く見えるようにもなります

ホワイトニングはこれに加えて

着色成分の漂白によって起こります

詳しくは次回の投稿で解説します

 <副産物の水素イオンHが歯のしみる原因に>

ホワイトニング剤は過酸化水素が分解されて効果を発揮するのですが

その時に生まれる水素イオンが歯に悪影響を及ぼす可能性があります

エナメル質が薄い部分や亀裂が入っている部分

象牙質が露出している部分に

水素イオンが到達すると

歯がしみる症状が出ます

ホワイトニング後24時間で、過酸化水素の反応はほとんど終わるので

それ以降はしみることは少ないです

 <しみる状態が続くと危険>

神経では、象牙質の刺激があると

小さな炎症反応が起きます

通常の知覚過敏は一時的なものなので問題になりません

例えばホームホワイトニングで

明らかに歯がしみているのに、白くしたいが為に

我慢して長時間ずっとつけ続けると

炎症反応が続き、歯髄の内圧が上がって

血流が滞ることによって

壊死が起こることが稀にあります

なのでしみ続ける可能性がある場合は

ホワイトニングを行いません

医師の診断が必要な部分はこの点です!

虫歯・知覚過敏・重度歯周病・亀裂など

これらがないことがホワイトニングをする条件になります

海外から製品を輸入して自分でやる場合は要注意です

 <適正な使用では問題は起きない>

しみにくい環境に整えておく、しみたら中断を相談する

こういったことをやっておけばホワイトニングは安全に行えます

歯科医院にかからずにホワイトニングを自分の判断で行うことは

危険なのでやめましょう!

 <おまけ:ホワイトニング剤は虫歯・歯周病予防効果があるかも>

過酸化水素は殺菌消毒作用があります

怪我をした時に消毒にも使用します!

つまり、ホワイトニング剤にも消毒作用があるわけです

特にホームホワイトニングはマウスピースで長時間つけるので

もしかしたら虫歯・歯周病予防効果に一役買うかもと

言われています

今日の記事は以上です!

いかがでしたでしょうか?

何か質問がありましたらコメントしてくれると嬉しいです!

「患者さんからこんな質問いただいたんですけど、どう答えたらいいですか?」

などの医療関係者からの質問もお待ちしてます!

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ではまた!

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