精密治療

無痛麻酔・痛くない麻酔は可能か?論文イラスト解説

みなさんこんにちは

歯科医師の大原です(@yutaohara023

今日はみんな大嫌い?歯医者さんの麻酔の話です!

麻酔が痛くない歯医者さんは上手い歯医者さん

そう言われて僕も学生時代には、

できるだけ麻酔を痛くなくするために試行錯誤しました

現在では表面麻酔がいいものが出てきたので、

さらに麻酔を痛くなくできるようになっています

今回はその内容を紹介します!

【歯科で使う表面麻酔の種類】

ざっくり2種類で

テープタイプとゼリータイプです

ゼリータイプは多くの歯科医院・大学病院で使用されています

テープタイプは元々医科用で、皮膚に針を刺すときに使用されていました

テープタイプは主治医の判断の元、口腔粘膜に使用することも可能です

【どの表面麻酔がいいのか?】

2019年に

テープタイプとゼリータイプを比較した論文があります

それぞれ5分間おいて

針を入れた時に痛みが感じたかどうか、

注入スピードによる違いで痛みを感じたかどうか

を調べた研究で

その研究によるとテープタイプは5分間おくと

痛みを感じた人は0でした

一方でゼリータイプの方は

痛みを感じた人が90%

ほとんどの方が痛みを感じました

また、注入スピードが2分かけて1本入れると

テープタイプでは9.1%しか痛みを感じませんでしたが、

注入スピードを倍にすると

テープタイプでも45%が痛みを感じました

【結論:テープタイプでゆーっくり】

つまり、テープタイプで表面麻酔して

そのあとはゆーっくり麻酔液を入れていくと

90%以上痛みを感じることはありません!

感じても少しくらいですみます

【実際にスタッフにやってみた】

他の論文でも

30秒で効果が出る。

だったり

2分あれば十分というものもあったりで

スタッフにやってみたところ

浅く刺入すれば30秒でも十分な効果が得られました!

【歯科医療は変わりつつあります】

昔は「歯医者は痛いのが当たり前」

「歯医者は虫歯になったらいくところ」

から、

「痛くないことの方が多い」

「予防で行くところ」

に変わりつつあります

皆さんもぜひ、お近くの歯科医院に検診行ってみてください!

ではまた!

【大原の勤務先HP👇】

https://www.kuribayashi-dc-tokyo.com

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