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根管治療についてイラスト論文解説

みなさんこんにちは

歯科医師の大原です(@yutaohara023

さて、今日は患者さんに知っておいてほしい「根管治療について」のお話

神経を取らないといけない。

そんなふうに言われたことがある方へ

神経を取ったらどういうリスクがあるのか?

神経を取らないといけない症状は?

などを解説したいと思います

もくじ

【神経を取らないといけない症状とは?】

歯の神経は血液の供給が乏しく、

炎症を起こすと壊死しやすい組織です

歯科医師は炎症の程度を症状で判断して

神経がまた元に戻れるか、壊死するかを判断します

このまま壊死すると考えられる症状として

  • 過去に何もしなくて痛かった or 痛い
  • 痛みが強い
  • 痛みが数秒で消えない
  • 叩いたり、触ったりすると痛い
  • X線写真で根尖部に異常を認める

があります。

これらの症状や歯周病との判別などを経て

神経をとりましょうと判断するわけです

【神経を取ると歯が脆くなる?】

よく歯医者さんが例え話で

「神経を取ると、歯への栄養供給がなくなるから

枯れ木みたいに折れやすくなるんだよね」

と患者さんに説明していると思います

わかりやすい例え話なのですが、

若干事実とは異なる部分があります。

実は神経をとっても歯の水分量は変わらず

枯れ木みたいに、というのは不正確なんですね

本当は、神経をとって代わりの充填物を入れるために

歯を削る必要があるため、それによって歯が薄くなることが

折れやすくなる原因になります

ですが、神経を取ることで神経を取らないよりも歯自体は長くもつため

折れやすくなるリスクを承知で、神経を取る治療を行います

【神経のない歯の注意点】

神経のない歯は先ほどお伝えしたように

折れやすいという特徴があります

その折れやすい歯にブリッジなどの負担が強い補綴装置を被せると

さらに折れやすくなるため注意が必要です

特に2本なくなっているような場合は失敗率がグンと上がります

こういったリスクを承知した上でブリッジを選ばれるのは構わないのですが、

中にはきちんと説明を受けていない方もいらっしゃるので

今回の記事を読むことで、

自己防衛の知識を増やしていただけたらと思います

【定期チェックと自宅予防が大事】

神経を取った歯を強化する方法はありませんか?

と聞かれることがあるのですが、

残念ながらありません

そもそも歯科治療によって歯が健全な天然歯よりも

強化されたというものはないんですね

セラミックなどの精密治療も、天然の歯にできるだけ近づける!というものなので

天然歯に勝るものはありません

ですから、自宅でしっかり予防をして

定期的に歯科でチェックを受けることが重要です

歯の価値をこれからもどんどん発信し続けていきたいと思います

ではまた!

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