みなさんこんにちは!歯科医師の大原です(@yutaohara023 )
さて、今日は検診で虫歯が見つかった患者さんからこんな質問をいただきました
「この虫歯っていつからあったんですかね・・・?」
歯医者の人でも明確に答えられる人は数が少ないと思います
僕も調べるまで平均的な値を知りませんでした
<さっそく結論>
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/563ca1d9ee14a952ecfac0147b7cc2e3.jpeg)
象牙質に到達するまで初期のエナメル質の虫歯から8年くらいかかります
<解説>
・どんな実験?
この実験はスウェーデンの若者をレントゲン写真で虫歯の進行を追ったもので
エナメル質に最初に損傷が認められてからおよそ8年かかって象牙質内に進行します(中央値)
中央値なので平均ではないのですが平均的な虫歯リスクの人はそれくらいのスピードで進行するということです
・つまり虫歯は8年間の習慣で出来る
8年かかって虫歯になったということは、治療で材料を詰めてもまた8年で虫歯になります
削って詰めるだけでなく、習慣を変える必要があります
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/db6d718b81f9a8082afed5060ee98651-1.jpeg)
特に若い人で虫歯になった人は短い期間で虫歯になっている可能性が高いです
ということは習慣を変えなければ歯がどんどんなくなっていきます
逆に歳をとって初めて虫歯になった箇所というのはなかなか虫歯にならなかったということなので
再度虫歯になるまでにまた同じくらいの期間がかかると考えられます
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/b148a4a0394111c18c1c12869eb70a88.jpeg)
同じ虫歯という結果でも、そのできるまでの期間、個人のバックグラウンドも考慮して
治療や生活指導をすることが今の僕らには求められているわけです
・初期の虫歯は削らなくても大丈夫
以前の投稿にあげたように、詰め物の寿命は保険治療で5年程度ですから、初期の虫歯は削らずに様子を見ることが多いです
虫歯治療のガイドラインではレントゲンで象牙質の1/2を超える場合には削って修復すると書かれています
しかし個々のリスクによっては削ったほうがいい場合もあります
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/e544f03a1128b49be65db0d2b08a2955.jpeg)
例えばその虫歯が1年程度でできたものならば、神経に到達するまでもう少しの時間しかありません
そのため削る必要があるとも考えることができます
ですが、一番大事なのは虫歯が1年程度でできないような習慣に変えていくことです
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/7daa310cbcdcd608d27e09ee9f5795f0.jpeg)
そうすれば虫歯になる回数も、削る治療の回数も減らすことができ、自分の歯を守ることができます
・自分のリスクを知りましょう
![](https://prime-dentalnet.com/wp-content/uploads/2021/07/a391ed4bb4d7530af5e47c1e5ffaa2f8.jpeg)
唾液検査を通して虫歯になりやすいかどうかをデータで客観的に見る事ができます
もし興味がある方はお近くの歯科医院で聞いてみるといいかもしれません!
いかがだったでしょうか?
虫歯の進行スピードは意外と遅いんです
だから虫歯になった時には今までの生活習慣を見直すキッカケにもなります
みなさんも検診で虫歯がないか定期的にチェックしてください!
ではまた!
よかったらInstagramもフォローお願いします!
大原のおすすめ品↓