AIを「使う側」に回る──目的はAIを使うことではありません
道具が揃った時代に問われるのは、指示を出す側に立てるかどうか。今朝の朝礼で話したことを残しておきます。

パソコンの前の仕事は、静かに置き換わっていく
おはようございます。今日は朝礼で話したことを残しておきます。少し厳しい話も混ざりますが、僕なりに本気で考えていることです。
先日、AIを徹底的に使い倒している知り合いの先生と話す機会がありました。その方の言葉はかなり過激で、正直そこまで言うかと思ったのですが、聞いているうちに「たしかにそうなるな」と感じてしまったんです。
パソコンに向かってする作業のほとんどが、もうAIでできるようになっています。そうなったとき、これまでどおりのやり方を続ける理由を、誰も説明できなくなる。好き嫌いの問題ではなく、そういう流れが来ているという話です。

資格は制度が守ってくれる。では、それ以外の人は
以前、資格職は強いという話をしました。たとえば歩いて動くロボットが登場して、患者さんへの指導が形だけできるようになったとしても、制度上その行為ができるのは有資格者だけです。法律や制度が仕事を守ってくれる。これは大きな強みです。
では、資格に守られていない立場の人はどうするか。答えはひとつで、指示を出す側に回ることだと思っています。経営者の立場で正直に言えば、言うことを聞いてくれて反発もしない相手がいるなら、そちらに頼む理由は十分にあります。だからこそ、使われる側ではなく使う側に立つ必要がある。

マネジメントは、患者さんへの関わり方まで変える
丸の内では今、みんなにどんどんマネジメントする側に回ってほしいと伝えています。おもしろいのは、マネジメントを覚えると患者さんへの話し方まで変わってくることです。
正しいことをただ正しく言うだけでは、人はついてきません。相手の気持ちが動いて初めて行動が変わる。AIは正論を言えば従ってくれますが、人間はそうではないですよね。だからマネジメントのスキルを磨くことが、そのまま患者さんの行動変容にもつながっていくと思っています。

自分は何人に影響を与えられるか
報酬の話をすると、プレイヤーとして腕を磨くだけでは、どこかで天井が来ます。一方で、自分の影響が及ぶ人数が増えていくほど、返ってくるものは大きくなる。自分が影響を与えた人が、また患者さんに影響を与えていく。その連鎖の上流に立てるかどうかです。
そこに上がっていくための道具として、AIを使えばいい。それだけの話です。
目的はAIを使うことではなく、AIを使って自分が豊かになること。上を目指したくない人が無理に使う必要はありません。ただ、豊かになりたいなら道具は揃っています。


