むし歯予防

【子育てママ必見】虫歯にならないために一番大事なこと!おやつ・フッ素・歯磨き、どれが一番虫歯に影響するか?論文解説!

みなさんこんにちは!

歯科医師の大原です!

Youtube・Instagramなどでも論文ベースの医療情報を発信しておりますので良かったら見てください!

今日の記事は

・子供を絶対に虫歯にしたくない

・子供の虫歯で特に気をつけることを教えてほしい

・歯磨きをしても虫歯になるなら、その対策を知りたい

そういった方の疑問に論文ベースで答えます

この記事を読めば、虫歯にならないために小さい頃からどういう習慣を身につけさせればいいかを

論文ベースで知ることができます

では本題に入ります

一番原因になりやすいのは糖分の摂取回数

虫歯は生活習慣病です

骨折などのように突発的になるものではありません!

毎日毎日、虫歯になる習慣を繰り返しているから徐々に歯が溶けていきます

その原因のNo.1が糖分の摂取回数です

虫歯の勉強において有名なビペホルム研究と呼ばれる論文では

イギリスの伝統お菓子のトフィーを食べさせて実験をしました

Aグループ:トフィーを1日に24個(結構な量です)を食後に

Bグループ:トフィー8個を間食時に

食べさせました

Aグループの摂取した砂糖の量は3倍になるわけですが、なんと虫歯の発生率はAグループの方が少なかったんです

これはなぜかというとBグループの方が歯が溶けている時間が長かったからです

糖分を含む食事をした時は必ず歯が溶けます

たとえポテトチップスやご飯・パンのような砂糖が多く含まれていないものも

炭水化物が分解されて糖分になるので歯が溶けます

つまり、食後に食べるデザートはどうせ溶けている時間なので問題になりにくいというわけです!

日々検診をしていると甘いものを摂るのに虫歯にならないという人もいます

そういう人は、間食の回数が少ない・ダラダラ食べない方が多いように思います

逆に、間食はそんなにしないんですけどね〜という方で虫歯が多い方は

微糖のコーヒー、スポーツドリンクなどの飲み物を水分補給で摂取してる方が多い印象です

これ飲んだら1時間歯が溶けるな〜と思いながら生活するのもいいかも?(ストレスにならない程度に。笑)

歯が溶ける時間に気をつけましょう!

小さい子にオススメのおやつはクラッカー

クラッカーがオススメの理由は2つあります

  • 糖分が少ない
  • 甘くない

糖分が少ないと、歯が溶ける量が少ないです

甘くないことは特に小さい子供では大事です

なぜなら、甘い刺激に慣れてしまうと子供は甘いものを欲してしまいます

クラッカーのような甘くないものでは満足できなくなってしまいます

なので特に3歳までは甘味の少ないものをおやつにするようにしましょう

空腹にはクラッカー、水分補給にはお茶

こういう習慣を小さい頃から身につけていると大人になっても虫歯になりにくいと考えられます👍

歯科医師のご家庭には5歳くらいまで一切の甘いお菓子を禁止しているところもあると聞いたことがあります

泣く子供を泣き止ませるためにおやつを与えるということもあると思いますので

無理せず甘くないおやつを取り入れていけたら取り入れてください

フッ素を適切に使う

先日の投稿で説明したように

フッ素は虫歯を防ぐ効果が最も証明されているものです

僕なんかがそうですが、甘い物を食べる習慣というのはなかなかに変えられるものではありません!

なので小さいうちに甘い物を食べる習慣にならないようにしてあげるのは大事なのですが

甘いものは身近に溢れているので難しいですよね。

なので、フッ素を適切に使うことが一番取り入れやすいと思います

唾液にフッ素が多い状態では、

歯が溶けにくく、再石灰化しやすくなります

なので、就寝前にフッ素入り歯磨き粉を使ったり、フッ素洗口をすると良いでしょう👍

まとめ:虫歯対策は3つのコントロール「糖分・フッ素・バイ菌」

まとめると

糖分は回数を重視して、ダラダラ食べない・飲まない

飲食回数を5回以下にする(おやつ・ジュースを減らす)

フッ素は適切な量を使用する(以前の投稿を参考に)

歯ブラシで綺麗にバイ菌を取り除く(完璧は無理なので上記2つを併用する)

以上、参考になりましたでしょうか?

疑問・質問などありましたらいつでもコメント・メッセージしてください

ではまた!