【極端に振れず、"ちょうどいい"を現実で探す】理想論だけでは、うまくいかない
おはようございます。今日は朝礼で話した「理想と現実のバランス」について残しておきます。

無農薬にしたら、収穫が激減した話
ある国が理想を掲げて農作物を全部無農薬に切り替えたところ、生産量が大きく落ち込んでしまった、という話を聞きました。理想だけを見れば無農薬のほうがよく聞こえます。でも、たくさんの人の食を現実に支えようとすると、話はそう単純ではありませんでした。
もちろん、手をかけて虫を追い払える環境なら無農薬もできます。ただし、その分コストは上がり値段も高くなる。「何事も、いいとこ取りだけでは進まない」——理想論の難しさを、あらためて感じたエピソードでした。

正解は一つではなく、"グラデーション"で考える
大事なのは、どちらか一方の極端に固執しないことだと思います。「絶対にこうすべき」と決めつけると、たいていうまくいきません。理想と現実の両方を見て、その時々の“ちょうどいい落としどころ”を探す。その分岐点が人によって違うから、考え方の違いも生まれるのでしょう。
これは子育てでも同じで、唯一の正解はありません。今よく言われる「正解」は、多くの人が批判しないやり方というだけで、すべての場面に当てはまるわけではない。だからいろいろ試しながら、その都度いいやり方を探していくしかないのだと思います。

歯科治療も、その人に合わせた"グラデーション"
歯科治療も同じです。歯を失ったとき、多くの方にとってインプラントは有力な選択肢です。でも、とても心配性で「万が一うまくいかなかったときのショックに耐えられない」という方もいます。そういう方に一律で勧めたくはありません。
「全員に第一選択はこれです」と言い切るのは簡単です。でも実際には、その人の性格や事情に合わせたグラデーションがある。ネット上では「絶対こうだ」という断定ほど広がりやすいけれど、目の前の現実を見て対応していきたいと思っています。


