朝礼小噺

AIは攻めにも守りにも使える。だから「知らせ」を受け取り続ける

朝礼メモ

AIは攻めにも守りにも使える。だから「知らせ」を受け取り続ける

世界中で使われている部品に穴が見つかり、見つけたのはAIだった。いたちごっこの時代に、いちばん危ないのは「知らせを受け取らない人」。朝礼で話したことです。

おはようございます。今日は朝礼で話したことを残しておきます。ここ数日続けているセキュリティの話の、続きです。

ログインできないパソコンの画面を前に困った顔のスタッフたち

世界中で使われている部品に、穴が見つかった

昨日から、PHPというプログラミング言語に重大な脆弱性(セキュリティ上の穴)が見つかったというニュースが流れています。PHPは世界中のWebサイトで広く使われている言語で、昨日はログインできなくなったサービスもいくつかありました。私たちが院内の連絡に使っているツールも、その一つでした。

ほとんどのサイトが使っている部品なので、逆に「止まっていないところは、ちゃんと対策しているのだろうか」と少し不安になるくらいです。国からも、すぐにアップデートするか、それができなければサービスの利用を止めるように、という呼びかけが出ていました。

虫眼鏡で壁の穴を見つけるロボットが映ったタブレットを指さす歯科医師と、驚くスタッフたち

見つけたのは、AIだった

今回の穴を見つけて公表したのは、AIを開発している会社でした。AIを使って脆弱性を探し出し、「危険度がとても高いので至急アップデートを」と知らせてくれたわけです。

AIは、攻撃する側も使います。でも同じように、守る側も使える。

今回は、悪意のあるハッカーではなく守る側が先に見つけてくれた例です。これからもAIが進歩するたびに新しい穴が見つかり、塞がれる。そのいたちごっこが続いていくのだと思います。

光る通知に気づかずヘッドホンをしたスタッフと、通知を指さす歯科衛生士

知らせを受け取らない人が、いちばん危ない

いたちごっこが続くということは、「直してください」という知らせも次々に届くということです。その知らせを受け取っていない人は、ずっと危険にさらされ続けることになります。

歯科医院のホームページも他人事ではありません。勝手に入られて、予約を止められてしまう、といったことも起こり得ます。最近も、医療機関向けのシステムを運営する会社から、たくさんの病院の患者データが漏れたというニュースがありました。私たちのところは対象ではありませんでしたが、医療の情報が漏れると、ニュースとしても大きく扱われます。

盾と確認のしるしが出たスマートフォンを手に笑うスタッフたちと、靴ひもを結ぶスタッフ

まずは足元の守りから

では、個人の歯科医院として何ができるか。まずは先日、全員で2段階認証を設定しました。あわせてパスワードの点検もしています。私が一人ひとりのパスワードを見るのではなく、Googleが自動で「過去に漏れたことのあるパスワードを使っていないか」「短すぎないか」を判定してくれる仕組みです。短さのチェックは全員クリアしました。次は一つずつの確認に進むので、変更をお願いする人には個別に連絡します。

届いた知らせを受け取って、すぐに動く。

AIは攻めにも守りにも使えます。守りの側に立ち続けるには、届いた知らせを受け取って、すぐに動くこと。派手さはありませんが、それがいちばん確かな対策だと思います。

今日も一日、よろしくお願いします。