みなさんこんにちは!歯科医師の大原です
最近皆さんから、
「先生はどうやって勉強されてるんですか?」
「そんなに論文を読む時間ないです。どうしてるんですか?」
「どうやったら効率良く情報を仕入れることができますか?」
といった質問がくるので、今日はそれについてお答えしていきたいと思います
僕の好きな言葉は「最短ルート・高コスパ・効率化・単純化」です。笑
この記事を読めば、今までセミナー・受験勉強などで勉強していた時間よりも
短い時間で、役に立つ勉強の仕方が身につき
人生が豊かになること間違いなしです!
それではコスパ良く学んでいきましょう!
パレートの法則を知る(理論編①)
パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した
全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出している
という法則で、80:20の法則とも言われ
「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している」
といった感じで使われます
勉強においても、
「8割の知識を得るのには2割の時間でいい
残り2割の知識を得るのには8割の時間がかかる」
というように、完璧を目指そうとすると時間がかかるということを表しています
つまり、この法則から言えることは
論文を端から端まで読んだり、本を片っ端から読み漁っていると
人生の8割の時間を失ってしまうということです
コスパが悪いです!
エビングハウスの忘却曲線を知る(理論編②)
人はインプットした情報を次の日には1日で74%を忘れるとされます
エビングハウスの実験では、無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)を記憶して、
それをまた再度覚え直すのにかかった時間の節約率を見ています
20分後には、節約率が58%
1日後には、節約率が34%
6日後には、節約率が25%
1ヶ月後には、節約率が21%
つまり1ヶ月後には、覚え直すのにまた80%くらいの時間を使わないといけない
だからなるべく早くアウトプットすることが求められるという理論です
ですが、そんな頻繁に復習する人はいません!
この図を見れば分かる通り復習をすることが大事です!
と言うのは机上の空論のように感じませんか?
ではどうするべきか・・・
最強の勉強方法は「忘れにくくすること」(理論編③)
エビングハウスの忘却曲線にあるように
人は忘れてしまう生き物です
逆に、忘れないことが最強の勉強方法です
しかし先ほどのエビングハウスの忘却曲線では20分後ですら、
覚え直すのに40%くらいの時間がかかります
そんな忘れないよ?と思うかもしれませんが、
実験で使ったものが無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)
つまり「自分が使ったことがないもの・使うことがないもの」だから時間がかかっています
例えば、僕が今から六法全書を勉強しても同じくらいの定着率かもしれません
人間は自分に関係がないものを鮮明に覚えることができません
だから先んじて1、2年後のことを勉強するよりも、
今すぐに役立つことを勉強した方が効率が良いわけです
そして勉強したことはすぐやることが一番大事です
だから実践する環境に身を置くこともとても大事になります
そうすることで必然的に毎日のように復習することができます
大事なのはアウトプットの環境を作ること、
アウトプットできる環境にいることです👍
インプット&アウトプットの効率化に必要な道具(実践編①)
ここからは具体的にどうインプット・アウトプットをしていくかの方法についてお話しします!
インプットに使うものは紙とペンではなく
効率化しやすいデジタルのものを駆使していきます
- Keynote
- Macbook Air M1チップ搭載 + iPad
- Video Proc
- Scan snap ix1600・iBook
- xmind
- Zoom
Keynoteでインプットとアウトプットを同時に行う
Keynoteは最強の学習ツールです
というのも簡単にインプット・アウトプットを意識した
デジタルまとめノートを作ることができるからです
インプットのみでいうとEvernoteやWordもいい選択肢です
僕は大学時代は最初はWord、後半はEvernoteを使っていました
Evernoteは紙でまとめるノートよりも
- 後からでも情報を足しやすい
- 字が誰でも綺麗(大原は字が汚い)
- 書くよりも入力が早い
- 携帯からもパソコンからも記録できる
- ノート数の限りがない、保存に困らない
などの点が優れています
しかし、Evernoteはアウトプットにやや不向きな点があります
👆ずっとDoctorbookで見た内容をまとめノートにしてました
Evernoteはノートとしてはとてもいいのですが、
インプットしたものも色々な内容を学んだ後にそれを順序付けして
体系化することが難しいです。
それぞれのカテゴリーでまとめノートを作ってる感じになります
理想を言うならそれぞれのまとめノートを
本の目次のようにしたいわけです
では、Keynoteはどうなのかというと
スライド形式でまとめるようになり
スライドはカテゴリーごとに分けたりすることもできます
そして、Keynoteはスライド形式なのでアウトプットを前提としたインプットができます
発表者ノートに補足を書いて、アウトプットの補足になるようにします
こうするとアウトプットを意識したインプットができるようになるし、
スライドだけを見て発表者ノートの内容を予測することで復習したり
口頭試問形式にしてのアウトプットもできます
Macbookのスクショ機能でKeynoteへのインプットを効率化
そして現在はGoogleで検索したり、オンラインセミナーやYoutubeでも学習することができます
Macbookのスクリーンショット機能(Command + Shift + 5)を使うと
選択部分を簡単に複写できます(勉強のための個人利用が前提です。著作権に注意)
そして、それをKeynoteに貼り付けて、発表者ノートにメモを取りながら聞く!
板書を一瞬で終えて、メモを書いているような感じです。しかも画像付きです。
手書きだったら、言われたことを全部書いて
でも画像の部分はどうしようもなくて…
グラフならまだしも、写真とか再現しようがないです。
ですが、Keynote&スクショの組み合わせで超効率化できます👍
Macbook&iPadでさらに効率化
MacbookでiPadをサブディスプレイにすることができます(つい最近まではできませんでした!)
これでYoutubeや動画から画面を切り替えずにメモを取ることが可能になります!
デュアルディスプレイ中もスクショ可能なので、
左側の画面をスクショして、右側に貼り付けてメモをとることができます
マイクロソフトの研究では、複数のモニタにすることで、生産性を9%~50%向上させることができた。
僕の経験からもまさしく、その通りだと思います。
左側の画面でiBookで本を開いて、重要なところをスクショして、
右側の画面でまとめるといった使い方もよくしてます👍
マインドマップで自分の言葉にまとめる
上のような方法で作ったKeynoteは
他人の良いスライドの寄せ集めにメモをしてある状態です
めちゃくちゃ良いスライド!と思っていても
そのまま他の人にアウトプットしようすると
自分の言いたいことがスラスラと喋れません
その場で思いついたことをペラペラ喋ってるような感じがして気持ち悪いです
それは自分の言葉(ストーリー)じゃないからです
だから自分の言葉に治す作業が必要です
そのためにマインドマップ(僕はXMind)を使用します
こんな感じで、ストーリー仕立てで自分の言葉にし直すことで
アウトプットの質がグンと上がります!
国試の時にもこれを使いました(その時は手書きのメモリーツリーでした。笑)
一応模試は大体、校内1位か2位、全国でも100位以内だったので効果ありです👍
マインマップだったらもっと効率的にできると思います!
Scan Snap ix1600で自炊、iBookで持ち歩く
ScanSnapは僕が大学入学時2011年から愛用しているスキャナーです!
自動両面読み込みでスピードも速くなってて、Wi-Fiでデータが飛ばせて
本1冊に2,3分しかかからないです
10年前の機種でも相当良かったのを覚えています!
今の機種は買って10年使えると思います!
ちなみに裁断は僕は大学にいるときは大学の裁断機を使ってました
自動で一気にカットしてくれるので最高でしたね。
今は医院にある家庭用裁断機を使っています
本を50ページずつカッターで切り取ったりする必要がありますが
スペースを取りすぎないので、これくらいのがオススメです
吸い出したものはiBookに入れてデュアルディスプレイにして
大事な部分はスクショしてKeynoteに保存しながらメモを取るスタイルです👍
Video Procで動画・音声をダウンロード
最近はオンラインセミナー動画がYoutubeに上げられていたり
CG動画、各企業のプロモーション動画など
自分のまとめ用にダウンロードしてちょっと編集したりしたいと思ったときに
Video Procがオススメです ※動画のダウンロードは著作権に留意する必要があります
使い方がとても簡単で
Youtubeの動画URLをコピーし
貼り付けてフォーマットを選びます
この時に音声だけを選べば、ラジオ感覚で聴くこともできます👍
あとはダウンロードを押すだけです!
注意事項として、違法にアップロードされたと知った上でのダウンロードは法律違反になります❌
アウトプットの環境作り(実践編②)
先ほども言いましたが、勉強したことはすぐアウトプットすることが一番大事です
先ほどの道具でアウトプットを前提としたインプットができますが、
どれだけインプットを効率化しても、実際にアウトプットすることが最も重要です
そのためにはやる気・意志力があるだけではダメで
アウトプットをしすい場所・環境を作ることが重要です
環境に文句を言わない人は
行動力があり、自分から環境を作っていく人です
逆に環境に文句を言っている人は
今与えられている環境のせいにして、何も行動をしない人です
それは置いといて、
僕がお勧めする環境作りとしては同じことを勉強する仲間を作ることです
身近な方法で言うと、同じ学校の同期で勉強会を企画してみたり、
Facebookグループ、各種勉強会、オンラインサロンなどなど今は色々な方法があります
僕は医院の同期で勉強会を開いてインプラントの勉強をしています
2021年12月24日にオンラインサロンを立ち上げました
今はアウトプットがしやすい環境です!行動したもの勝ちです✊
SNSを活用してどんどんアウトプットをしていきましょう!
Zoomがいちばん情報のアウトプットに適している
ベストは日常で実践することですが、まだ実践できない場合(勤務年数、環境など)は
忘れないためにアウトプットをしておくことが重要になります
一番手軽で継続しやすいアウトプット方法は同期で勉強会を開くことです
ツールとしてZoomがとても使いやすいです
Keynoteを使って口頭試問をしあったり、教え合ったりできます👍
栗林歯科医院は歯科医療を学ぶ場としてオススメです
僕が勤務している栗林歯科医院は
- 保存修復
- クラウンブリッジ
- 歯内療法
- 義歯
- 歯周病
- 矯正
- インプラント
- 口腔外科
- 小児
6年目までにこれら全ての治療に携わることができます
まずは模型で練習し、実際の患者さんに先輩に見てもらいながら触っていき
最終的には後輩の指導をするところまでやっていきます
いろいろな治療を勉強しながら実際に携わることで視野がかなり広がります
勉強熱心な先生も多く、良い刺激になる環境です
見学希望の方はぜひご連絡ください!
まとめ
今日の記事をまとめると
- パレートの法則から、学習する知識は細かいところは後回しにしたほうが効率がいい
- エビングハウスの忘却曲線から、学習する内容は自分が実践できるものを選び、アウトプットを大事にする
- 最強の勉強法は忘れないこと(→ 学習内容は自分に関係があるか?実践する環境はあるか?)
- KeynoteとMacbook+iPadが最強のインプット・アウトプットツール
- アウトプットの環境として友達同士で定期的にZoomをしたり、実践できる環境にいることが大事
以上になります!