A. 歯根間距離が近いと海面骨が少なく、血流に乏しいことから感染に弱いと考えられる
また、歯根間距離が近いことによって隣在歯からの炎症が波及しやすく、水平性骨吸収になりやすいです


AIによる論文要約
この論文は、歯根の近接性が歯槽骨喪失の進行におけるリスク因子であるかを調査した Veterans Affairs Dental Longitudinal Study (VA DLS) の研究結果について報告しています。以下に主要な点をまとめます:
## 研究目的
歯根の近接性が歯槽骨喪失の進行に与える影響を評価すること。
## 研究方法
– VA DLS の参加者から得られたデータを使用
– 1,231名の男性被験者、5,522本の歯を対象
– 平均追跡期間は18.4年
– 歯根間距離と歯槽骨喪失の関係を分析
## 主な結果
1. **歯根近接性と骨喪失の関係**
– 歯根間距離が0.8mm未満の歯は、骨喪失のリスクが有意に高かった
– 歯根間距離が0.8mm以上1.0mm未満の歯も、骨喪失のリスクが増加
2. **部位別の影響**
– 上顎の歯の方が下顎の歯よりも歯根近接性による影響が大きかった
– 特に上顎大臼歯で顕著な影響が見られた
3. **他の因子との関連**
– 喫煙、年齢、初期の骨レベルなども骨喪失のリスク因子として確認された
– しかし、歯根近接性は独立したリスク因子として機能していた
4. **長期的影響**
– 歯根が近接している歯は、長期的に見て骨喪失が進行するリスクが高かった
## 研究の意義
1. **予防歯科への応用**
– 歯根近接性の高い歯を特定し、予防的介入を行うことの重要性を示唆
2. **治療計画への影響**
– 矯正治療や補綴治療の計画立案時に、歯根近接性を考慮する必要性を示唆
3. **リスク評価**
– 歯周病の進行リスクを評価する際の新たな指標として歯根近接性を提案
## 結論
この研究は、歯根の近接性が歯槽骨喪失の進行における独立したリスク因子であることを示しました。特に上顎大臼歯領域で顕著な影響が見られ、長期的な歯周健康管理において重要な考慮事項となることが示唆されました。この知見は、予防歯科や治療計画の立案において、歯根近接性を重要な要素として考慮する必要性を強調しています。
ではまた!
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栗林歯科医院 丸の内